2020.05.19
抗体は、病原体に対する体の中で作られるミサイルのようなものです。
そのミサイルは、感染初期に作られる物(IgM)と感染して少ししてから作られる物(IgG)があります。
体はこれらのミサイルによって病原体と戦っています。
M型のミサイルは、初期(発症7日目前後~数週)のみつくられるのでしばらく断つと製造中止になります。
G型のミサイルは、発症10日目前後から作られ、感染後しばらく作られ続きます。
(通常のコロナで約7か月、SARSで約2年くらいといわれています)
M&Gともに陰性:感染超初期(発症7日以内:人に移す可能性あり)or感染してない(人に移さない)
Mのみ陽性、G陰性:感染初期(人に移す可能性あり)
M陽性、G陽性:感染活動期(人に移す可能性あり)
M陰性:Gのみ陽性:感染後期(回復期)(かつて感染していた、人に移す可能性低い、もしくはない)
一般的にGが陽性になると新型コロナにかからないと思われていますが、その方が持っている抗体がどの程度の量でウイスルをやっつけるのに十分な戦力なのかは分かっていません。
戦力があっても、不十分だと負けてしまう可能性があります(再感染)。
風疹や麻疹などもミサイルの量が少なくて再感染する可能性あり、再度ワクチンを接種する人がいます。
また、検査でMもGも陰性だからといって、100%過去に感染がなかったと断言ができるわけではなく、感染しても抗体産生される前に、もしくは産生されても検出限界以下で治ってしまう人も中にはいると推測している報告もあります。
当院では、人に感染の可能性高い時期の方(症状がある方や発症から4週間以内のかた)は、自宅療養やPCR検査を行っていただきたいめ、
感染初期・活動期(症状があるとき)に該当する時期の抗体検査は行っていません。
4週間以上前に症状があったかた、もしくは今まで全く症状がなかった方を対象に検査を行っています。
IgGが陽性だったかたは、少し安心かなという程度のご理解で、引き続き感染対策が必要です。
IgGが陰性だったかたは、感染の既往がない可能性が高いので、引き続きより十分な感染対策が必要です。
迅速検査はキット料+診断料+採血料+検査手技料などは別途、自費5500円を頂いております。電話(0357708733)にてキットの有無をご確認しください。こちらの検査結果は20分待機で当日分かります。
迅速キットが欠品の場合、外注検査のみ可能となり当日は採血のみでご帰宅。結果は2~4日後の報告となります。価格は5500円になります(再診料込み)。
当院の迅速抗体検査キットはスパイクタンパクに対するIgG抗体を検出しており、検査としての信頼性の高いものを使用しております。抗体の有無のみを知りたい方はこちらがお勧めです。
また、外注している検査は2~4日かかり、SARS-CoV-2に対するIgG抗体の測定に上記と同様にスパイクに対する抗体を量として検出可能です。
数値で経過を追いたい方はこちらがお勧めです。
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